妊婦転落で設計者を送検
岐阜県加茂警察署は、美濃加茂市内のアパートを設計した同市内の二級建築士の男性を、1月11日に業務上過失致死傷の疑いで書類送検した。アパートでは2007年4月、2階住戸のバルコニーで布団を掛けた手すりが外れたため、バルコニーにいた妊婦7カ月の入居者が約3.8m下の敷地に転落。骨盤骨折などを負い、胎児が死亡した。加茂署は、男性が設計・監理者として注意義務を怠ったことに、事故との因果関係があると判断した。
アパートは鉄骨造2階建て、延べ面積約219㎡で住戸数6戸。岐阜県可児市の建築会社が設計・施工して、1986年に完成した。男性は当時、この会社の社員として設計と工事監理を担当していた。建築会社は96年に廃業した。
バルコニーの手すりは高さ1.2m、幅約2.5mで建築基準法に適合していた。しかし、「住宅・建材業界関係者によるとバルコニー用ではなく、より強度の低い窓用の製品。設置でもブラケットとの接合で不十分だった」(加茂署の鍛冶舎信一副署長)。
ソース :
日経アーキテクチュア 2011_2-10