東洋構造コンサルタント株式会社 1級建築士事務所
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2013年の記事一覧
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竜巻で1500棟の家屋が損壊
義務付け耐震診断は結果を公表
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セラミック製のプール天井が落下
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国交省が耐火木造の詳細な設計例を提示
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入船みなとタワーで天井落下
建築学会が天井落下防止で指針
南海トラフ地震被害は最大220兆円
天井の脱落対策が14年度から義務化へ
中破と大破が目立つ「耐震未対応」の体育館
補正予算で復興と防災に3.8兆円
義務対象の耐震診断は建築士に限定
被災校舎の復旧で粗雑工事
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ねじれ無視して全層崩壊を招く
建築確認不十分で静岡市に賠償命令




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竜巻で1500棟の家屋が損壊
 「ゴーという音がしたので窓の外を見たら、ビニール袋や紙切れ、木の板のようなものが飛んでいた。身の危険を感じたので1階に下りて身を隠した。しばらくガラスの割れる音やバリバリという音が聞こえ、恐ろしかった」 9月2日の竜巻被害に遭った千葉県野田市内の住宅に住む男性は、被災当時の様子についてこう振り返った。この日、さいたま市と埼玉県越谷市の市境付近で発生した竜巻は、千葉県松伏町と野田市を通って茨城県坂東市まで抜け、合計1484棟(9月9日時点の各市町の発表をもとに本誌が集計)の家屋に被害を与えた。特に被害が大きかった越谷市では、11棟の家屋が全壊した。このほか、突風でコンクリート製の電柱がなぎ倒され、家屋の屋根ふき材や外壁材などが剥ぎ取られるなどの被害が出た。
 越谷市大杉地区にある市立北陽中学校の体育館の被害は、今回の竜巻の大きさを物語る。現地調査に当たった国土交通省国土技術政策総合研究所(国総研)と建築研究所によると、立体トラスに留められていた厚さ0.5mm程度の鋼板製の屋根ふき材がめくれ上がった。破損部分は全面積の25%に及ぶ。窓ガラスの大半も破損した。竜巻発生直後に現地を調査した、建築研究所の喜々津仁密主任研究員は、体育館の被害について次のように説明する。「竜巻が通過すると屋根面を引っ張る負圧が生じる。さらにガラスが割れた窓から突風が吹き込み、体育館内の内圧が高まる。これら2つの力によって屋根が破損したと思われる」 竜巻発生当時、体育館内で部活動中だった中学生8人が、飛散したガラスなどで負傷して病院に運ばれた。たまたま9月2日は夏休み明けの始業日で通常の授業はなく、竜巻が発生した午後2時ごろは始業式も終了。多くの生徒は帰宅していた。「通常の授業日だったら、もっと多くの生徒が負傷したのでは」と話す近隣住民もいた。
 気象庁は9月3日、この竜巻が、突風の強さを6段階で示す「藤田スケール」で4番目に強いF2(約7秒間の平均風速が50〜69m/秒)に相当すると発表した。竜巻が移動した距離は国内観測史上6位の約19kmに及んだ。2012年5月に茨城県つくば市で発生し、死者1人を出した竜巻は突風の強さが藤田スケールでF3と3番目に強く、移動距離は約21km。9月2日に発生した竜巻は、この時のつくば市の竜巻に迫る規模だ。昨年のつくば市に続き、越谷市などの現地調査に当たった国総研危機管理技術研究センターの奥田泰雄建築災害対策研究官は次のように話す。「あくまで顕著な被害を受けた場所だけを比較しての話だが、12年5月のつくば市と、今回の越谷市などの被害状況はかなり近い。ただし、つくば市ではベタ基礎ごと反転した木造住宅があったが、今回は、あれほど大きな被害は見受けられない。上部構造が倒壊したり、吹き飛んだりした家屋があるものの、上屋と基礎とがしっかり緊結されていなかったためと思われる」 このほか、屋根ふき材や外装材が突風でめくれ上がったり、飛来物でガラス窓や外壁が破損したりする被害が数多く見受けられた。これらは竜巻被害に共通するものだ。鉄筋の入ったコンクリートブロック塀が倒壊した例もあった。9月4日には栃木県塩谷町や高知県安芸市などでも竜巻が発生した。こうした竜巻被害に対して、建築設計者に打つ手はあるのか。奥田研究官は、「強い竜巻に耐える設計を考えるのは現実的ではない。窓ガラスに飛散防止フィルムを張ったり、竜巻が発生した際の避難方法を準備したりして備える方が賢明だろう」と語っている。(高市 清治)  





































ソース :
日経アーキテクチュア 2013_9-25
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